2012年4月28日

クックパッド式Bestを見つけるためのフレームワークについて最近考えていること

以前クックパッドの人たちが大学に来て、社内での仕事の様子、インフラの話、サービス企画の話をしてくれたことがあった。そのとき、クックパッドでする仕事を任せるときに気をつけている3つのポイント(Bestを見つけるためのフレームワーク)を教えてもらった。このポイントがずっと気になっていて、自分が何かをしようとするときにも判断基準になってる。ただ、最近これについて気になる事もあり、いったんまとめてみることにした。

photo credit: Calsidyrose via photo pin cc

Bestを見つけるためのフレームワーク

クックパッドでは、以下の全てを満たすような仕事をさせるようにしている。

  • やりたい
    • 情熱を持って取り組めるもの
    • 好きなもの
  • とくい
    • 世界で一番になれるもの
  • やるべき
    • 儲かるもの

これ全てを満たす仕事ができたら最高だろうなと思いつつも、クックパッドではみんなやっているらしい。おそらく、採用段階で満たす人のみを採っているのだろう。私自身もこの話を聞いて以来、これを全て満たすような仕事をしようと心がけてきた。

このフレームワークのメリット

Bestを見つけるためのフレームワークのいいところは、もっとも得意なことをさらに伸ばすことができるところで、技術や能力を磨いていくには最高のやり方だと思う。

3~4年前にストレングス・ファインダーをやったとき、最上志向という、自分の強みを最大限に伸ばしたいという性質が一番強く出た。この性質は本当に自分の思った通りで、自分は短所を平均レベルにするよりも長所を伸ばして、苦手分野はそれが得意な人に移譲すればよいとずっと考えていた。なので、このクックパッドの働き方は理想的と言えるものだった。

ここ1ヶ月ほど考えていること

一方、自分の行きたい道がさらに先にあったとして、好きなことや得意なことだけやっていて、本当にそこへたどり着けるのかということを考えている。

Webサービスの企画開発はすごく好きで、これからもやっていきたい。企画を考えることやプログラミングすることも得意だと思ってる(優秀かどうかはおいといて)。きっと組織の利益にもなるだろう。でも、自分のゴールってサービスやプロダクトを作ることだったんだっけ?それはあくまで目的を果たすための手段に過ぎないんじゃないか。

もうちょっと深堀りしてみる

先に社会に出ていった先輩方を見ていると、大学で専門にやっていたことと異なる分野で成果を上げ、その分野で認められる人に成長している。自分も今の得意分野にこだわらず、挑戦してみたらできることが増えるかもしれない。あるスキルについて、得意か苦手かはやってみるまでわからない。

自分はプログラミングができるけど、やりたいことはそれだけじゃない。Webサービスやアプリケーションを作って、それで社会をちょっとだけより豊かなものにできればいいな。そうしたい。そのためにはアイディアを実現しなきゃならない。アイディアを生み出し、練り上げ、詰め切る。チームで開発するならマネジメントスキルも必要だし、プロデュースしてマネタイズもしていかなきゃいけない。

得意なことだけやっていても、その先にはたどり着けないないんじゃないか。必要なスキルは、好きなことや得意なことだけやっていても身に付かないんじゃないか。

まとめ

もし、はしごをかけ違えていれば、一段ずつ昇るごとに間違った場所に早くたどり着くだけ。目的を見誤れば、人生の終わりに後悔することになるかもしれない。もうちょっと人生について考えてみようと思う。