2013年4月16日

弱さの中にある強い気持ち

photo credit: seyed mostafa zamani cc

1年と半年くらい前のこと。自分の弱さに気付く機会があった。

俺の弱いところは、自分の内側を、心の中を他人に打ち明けられないこと。

人に「本心」を突っ込まれたときは、どうだろうね、なんていって誤魔化してしまう。あいまいなことを言ってその場をやり過ごしてしまっていた。

そんな自分の性質に気付いて、そんな行動をとってしまう理由を考えてみた。そうして初めて、これが自分の弱さなんだなって気付いた。

否定されるということ

誰だって、怒られたり、自分の考えを否定されるのは嫌だと思う。俺だってそうだ。だけど、自分の場合はそれが人一倍苦手で、なんとしても避けたいと考えてしまう。

怒られるのが嫌だから、あるいは否定されたくないからといって、事実の報告や自分の考えを主張することを避けていたら、その場はなんとか切り抜けられるかもしれない。でも、それが伝わるのは事態がさらに悪化したときかもしれない。

「良いニュースと悪いニュースがあるのですが、どちらから聞きたいですか?」というフレーズがあるが、悪いニュースこそすぐに報告しなきゃいけない。そうすれば、もっと悪くなるのを避けられるかもしれない。あるいは、自分にとっては悪いニュースでも、周りにとっては大したことではないかもしれない。

もし自分の「本心」が受け入れてもらえなかったら、否定されたら、そんなことをつい考えてしまう。ショックを受けたくない。傷つきたくない。それはそうだ。だけど、何も言わずに自分の考えと違うことをしていたら、それは他人に傷つけられないだけであって、自分で自分を傷つけることになるだけだ。きっと、自分の行くところは「本心」とは違うところにたどり着いてしまう。それこそ本当に避けたいことだ。

自分の「本心」を打ち明けられなかったり、ミスをしたときに怒られるのを避けようとする行動は、より致命的な事態を引き起こすことがある。自分のこんな性質は、致命的な事態を引き起こし得る弱点なんだと思う。この行動が、自分の行く道を変えてしまうかもしれない。だから、自分のこういう性質は常に意識して、注意したい。

大切にしたい気持ち

何度も言うけど、俺はノーを突きつけられるのが嫌いだ。それを避ける行動をとってしまう。でも、実際に自分の「本心」や考えを打ち明けてみると、案外受け入れてくれるものだったりする。それは、実際にやってみて気付いたことだった。

今でも、つい自分の中を隠してしまうことがある。それを打ち明けたとしても、周りは結構受け入れてくれるし、もし周りが受け入れてくれないとしても、実際には自分はそんなに傷つかないということも実感している。それでもつい、自分の「本心」を言えなかったりすることが、今でもたまにある。

以前はささいなことでも心の中に秘密をつくってしまっていたけど、最近は打ち明けられるようになってきた。それでもたまに言えなかったりするのは、その「本心」を自分が大切にしたいからかもしれない。それを打ち明けたときに、自分の思いをいろんな力でつぶされてしまう可能性があるから言えなくなってしまうんだと思う。

視点を変えてみる。いろんな害があるとわかってて、それでも自分の中にとどめておきたいことってのは、誰にも邪魔されたくない、大切にしたい本当の気持ちなのかもしれない。でもやっぱり、何も言わないで問題を大きくして周りに迷惑をかけるのはよくないから、いっそ自分の気持ちを宣言してしまうのがいいのかもしれない。


ちょっとだけ怖いけど、自分の弱さを受け入れよう。ちょっとだけ勇気を出して、自分の思いを宣言しよう。そうしよう。