2014年3月15日

技術者は誠実でなきゃいけない

最近、会社の技術者の一人として、
会社の人事から学生に紹介されることが増えてきました。

ある学生に会ったときに、ついキツめに注意をしてしまったので、
自戒の意味も込めて記録しておきます。

こんな感じで質問されました。

学生「あなたの所属するチームでは、何か新しい技術を使った開発に挑戦していますか?」
学生「例えば、アジャイルとかどうですか?いろいろ便利なツールとかあると思うんですけど、使ってますか?」

ん?ツール?

よく分かんなかったので、質問に質問で返してみました。

自分「アジャイルのツールって、どういう意味ですか?例えば何がありますか?」

学生「まあよく分からないんですけど、いろいろあるって聞いたことあります。ごにょごにょ」

自分「(話なげーな。)あ、すいません。アジャイルって何か分かってますか?」




以下やりとり(からの説教)が続くんですが、まあ、よく分からないことを知ったかぶりして話してるようなんですよね、どうやら。

知らないことがあるのは問題じゃないと思うんですよ。

知らないことを知らないと言う誠実さ、
分からないことを分からないと言う勇気、
そういうのがだいじなんじゃないかなって思います。

うちの会社には親切で面倒見がよく、技術力の高い技術者がたくさんいます。
教えるの、大好きです。

だから、知らないことは先輩がどんどん教えてくれます。
きっと他の会社もそうだと思います。

ただ、「できます!」「知ってます!」って言われちゃうと、
教えようがない

そこまでは、百歩譲りましょう。

でも、それでは仕事も遅くなるし、
そもそも終わらないかもしれないですよね。

結局、「言ってること」よりも「成果」で評価されるので、
「できるって言うけど、その割に仕事遅いし、タスク振りにくいなあ」
ってなります。

結果的に、こいつには大きな仕事は任せられないわってなります。

なので、知ったかぶりしたり、ごまかしたり、をついたりすることは、
技術者は絶対にやってはいけないことだと思います。
(自分はこれを科学者(大学院生)だった頃にやって、大きな失敗をしました)

技術者は、誠実でなきゃいけないんです。

誠実じゃなきゃ、信用されないんです。
(もちろん技術力も必要)

信用されなきゃ、面白い仕事が失われていきます。


ここまでは開発者の中での話でしたが、
ビジネスの人と話すときも同じことが言えると思います。

納期を守らなかったり、バグが残ってたり、
成果物(リリース)に必要なファイルが足りないまま出荷(リリース)されたり…

こんなことが続いたら、仕事も頼めなくなるし、
「できます」って言っても信用してもらえないと思うんですよね。

信用してもらった方がいい仕事がしやすいですよね。

ってことで俺も、誠実に、正直に生きていこうと思います。

2014年3月12日

納得して仕事したい

俺はサービス業の技術者です。

作ってるのはWebサービス(ソーシャルゲーム)なんだけど、
開発の内容を、納得してやるのとそうでないのとで生産性が全然違うなーと。

どんなものを開発するかを考えるのは、技術者の仕事じゃないです。

だけどやっぱ、作ったものが売れなかったらすげーガッカリする(´・ω・`)
だから価値のある、売れるものをつくりたい。

売れないって思って作ってたら、そりゃモチベーションも下がりますわ。

これなら面白くなると信じて開発してたら自然と楽しくなるし、
少しでも早く企画してくれた人に動くところを見せたくなる。
少しでも早くお客さんに製品を届けたいと思う。


どんな企画でも、やろうと思えば何だって実現できるんです。
でも、何でもやればいいってもんじゃない。コストもかかる。

それがお客様のためにならない、または利益につながらないと思えば、
俺はそれをやりたいとは思えないんです。

だから、なんでそれをやるのか訊いてます。必ず。

ビジネス専門職の人たちだって、全力で次のアクションを考えてくれてる。
それはきっと、なんらかの仮説・理由・根拠の上に導きだされたアクションだと信じてます。

だから、何かをはじめようという時には、その理由を教えてほしいんです。
背景から説明してほしいんです。


納得したいんです。

次のアクションはこれをやります!じゃなく。

納得して進みたいんです。

なんでそれをやるか納得して、
これなら絶対に面白い!これなら売れるって信じられるようになって初めて、
プランを全力で実現したいって思えるようになるんです。自分の場合。

オレは「納得」したいだけだ!
「納得」は全てに優先するぜッ!!
でないとオレは「前」へ進めねぇッ!
「どこへ」も!「未来」への道も!探す事は出来ねえッ!!
- ジャイロ・ツェペリ 『スティール・ボール・ラン』より

納得できなかったら口出しもするけど、
納得したら、あとはやるだけです。
実現するのは任せてください。全力でやります

STEEL BALL RUN vol.8―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (8) (ジャンプコミックス) より